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ゴーゴーご組

第11回:「減食によるダイエットの弊害」(鈴木先生)

保健体育担当:鈴木先生
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 ダイエットというと、食べることを目の敵にしている人が少なくないようですが、これは、多くの人が“身長に対して標準体重がオーバーしている状態”を肥満であると考えているからに他なりません。


 しかし肥満とは、体重が重いことではなく、体重に占める体脂肪の割合 (体脂肪率) が異常に多いことをいいます。問題は体重(=オーバーウエイト)ではなく、脂肪の割合(=オーバーファット)なのです。たとえ見た目はやせていても、体脂肪の割合が多ければ肥満ということになります。

 ダイエットの本来の目的は、体に付いた余分な体脂肪を減らして、体重に関係なくバランスのとれたプロポーションをつくることです。絶食したり、食事量を減らしたり、低カロリー食品に頼ったダイエットは 筋肉と骨を減らしてしまうので決して、体にとってよいことではありません。極端な食事制限をともなうダイエットをつづけていると、たとえやせたとしても、体のいたるところに障害が出てきます。

 そのひとつが、極端な食事制限をつづけていると、体はそれを“飢餓状態”であると解釈し、少ないカロリーでも体が機能するように代謝のスピードを遅らせてしまうことです。

 髪の毛や爪が伸びなくなったり、ホルモンの分泌が減る……といった具合に、体は消費カロリーを節約しようと“省エネ型”に変わってしまうのです。

 そうなると、意欲が減退し、からだを動かすのもおっくうになります。しかも、体内でもっともエネルギー消費が活発な筋肉の量と活性が減ってしまうことによって、基礎代謝までも弱めてしまいます。そのため、食べたものがエネルギーとして消費されにくくなり、かえって太りやすい体質になってしまいます。

 また、減食によるダイエットは、体脂肪や筋肉と同時に骨量も減るなどの弊害をもたらします。特に女性の場合は閉経後に骨量が減って骨がもろくなり、骨粗しょう症にかかりやすいという宿命をもっています。骨粗しょう症になると、つまずいたり、ころんだり、あるいは何かの拍子に軽く手をついただけで骨折してしまうことすらあります。

 さらに、腰椎の圧迫骨折(脊椎がつぶれて体が前に湾曲してしまう)や大腿骨頚部骨折(大腿のつけね部分の骨折)を起こすと思うように歩けなくなったり、寝たきりの生活を余儀なくされることもあります。日本で寝たきりになるお年寄りの最大の原因が、この骨粗しょう症であるといわれています。

 さて、肥満を防止するためには、夕食で、脂肪をとる量を抑えることが大事です。食事をするとインシュリンが分泌されますが、このインシュリンの量が多いと、血液中に吸収された脂肪は筋肉に取り込まれるよりも燃えにくくなって、代わりに貯蔵脂肪になりやすくなります。

 このインシュリン分泌刺激力は、デンプン質食品や糖分が高いのですが、中でも、コーンフレークや砂糖が非常に強くて、ポテトやパンでも強く、ごはんは比較的弱いことが確かめられています。これは、ごはんが粒食で、消化・吸収がゆっくりと進むのに対して、パンなどは粉食であるために消化・吸収が 早いことと関係しています。ごはん食では脂肪の少ないしょうゆ味の美味しい料理をたべられます。また、ごはんでは、ゆっくりと血糖値が緩やかに上下しますから、腹持ちがよく間食を必要としにくく、このような点を踏まえれば、ごはんが体重調整に有効なダイエット向き食品であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

 次回は、基礎代謝を高め、筋力を付け、骨を強くするにはどのようにすればよいのかをお話しましょう。

<参照・出典:「レジスタンス・エクササイズとごはん食」著・鈴木正成>


Posted by ゴーゴーご組 at 00:00 2008年01月09日 │Comments(12)TrackBack(0)健康

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◆この記事へのコメント

ご飯を食べてダイエットができるとはすごい。
Posted by しょーちゃんしょーちゃん at 2008年01月09日 00:19
本当によくわかりました。納得です。極端な食事制限は、“飢餓状態”であると解釈し、少ないカロリーでも体が機能するように代謝のスピードを遅らせてしまうとは、まさに驚きです。
まあ、当方の場合は、飢餓よりも食べ過ぎ注意!・・・ですが。
Posted by 辰蔵辰蔵 at 2008年01月09日 00:26
鈴木先生の授業は難しい内容をわかりやすく説明していただきました。本当に間違ったダイエットをしている人が多くいます。特に若い女性の中には将来結婚し、子どもをもうけた時に自分の身体や子どもの成長が心配になる様な人がいます。また小・中学生の中でも栄養バランスが悪く、満腹感を持った栄養失調児もいるようですね。やはりごはんをしっかり食べて魚、野菜を満遍なく食べる事が本当の肥満防止になると思います。
Posted by いけやんいけやん at 2008年01月09日 08:21
最後の箇所はGI値のことですね。あまりGI値を気にしたことはありませんが、味が濃いものは余りよくないのだろうと思っています。また、文頭の肥満の定義は学術的なものですよね。世間一般の肥満とは見た目なのではないでしょうか? こう思っているのは私だけ?
Posted by はっちゃんはっちゃん at 2008年01月09日 08:32
体は消費カロリーを節約しようと“省エネ型”に・・・まさにその通りだと思います。例え減食でダイエットに成功しても、その後、食事量を元に戻すと、戻した分だけ、“省エネ型”になった体は、余分な栄養だと思い、ほとんどが脂肪になると思います。これがリバウンドというのかもしれません。よく食べ、食べた分だけ動く!これが最適だと思います。
Posted by もこもこもこもこ at 2008年01月09日 12:58
ダイエットの弊害の仕組みがよくわかりました。
Posted by モッサンモッサン at 2008年01月09日 22:15
よく「炭水化物ダイエット」というひとがいます。
昨日の某新聞にもそのようなことが載っていました・・・。とても悲しくなりました。
全国版の新聞でそのような記事を書かないで欲しいと願う、ご飯大好き、ご飯マニア、ご飯オタクの今日この頃です。
Posted by み~もみ~も at 2008年01月10日 11:08
米を食べてのダイエットならできそうです^^
Posted by えっちゃんえっちゃん at 2008年01月15日 11:59
誰がダイエットなんて考えたんでしょうね。
細かろうが太ってようが健康を害さない程度ならいいように思いますが。こんなこと言うと女性に怒られそうですね。
Posted by もこもこもこもこ at 2008年01月19日 05:35
うーんお米ダイエットいいかも・・・。
Posted by kittykitty at 2008年01月20日 21:36
「ご飯が太る」なんて誰が流したガセネタだっ!!とたまに思います。

太る要因となるおかずやファーストフードをやめられないうちは、何をやっても無駄だと思います。

基本的に和食を食べているわたしは、(もちろん洋食やお菓子などいろいろ食べますが)そんなに体重を気にしたことがありません。
Posted by まめにゃんまめにゃん at 2008年02月01日 15:04
1月から太らないように、気をつけながら、ご飯中心の食事をしっかり食べながら、毎日体重をチエックしています。
3ヶ月で1.5㌔減量しました。
Posted by こめみまんこめみまん at 2008年03月27日 03:28
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